風況影響問題
 私たちが取り組んでいる風況影響問題は、地球規模での「台風」や「爆弾低気圧」など自然の猛威を対象としているのではなく、自然山林の伐採や山地開発など人為的な行為によって引き起こされる地域限定の風況変化問題です。


 例えば、森林伐採によって山からの吹き下ろし風が強くなった・・や、山地開発により北寄りの風が卓越するようになり植物が育たなくなった・・といった事例がこれに当たります。
 開発行為が行われてから「風が変わった! 生活に支障が出た!」と嘆いても、もう元には戻れません。もし、風向が変化したことで大気汚染物質の流入が増加し、体の不調を訴えることにでもなったら・・・。


 そこで私たちは、開発計画の段階で
“地形や地表面変化がもたらす風向・風速の変化”を、流れの数値解析や対象現場のミニチュア模型と風洞実験装置を用いて予測・解析しています。

◇ 研究テーマ(平成18年度)


杉浦祐太:風洞実験による複数の風力発電用風車が周辺地域の風
      況に及ぼす影響予測