松木さん　岩大・農　からのレポートです． 　　　参考になりそうなので，掲載させていただきます． ２〜３日の週末、南三陸地域に入りました。 そこでの活動報告です。 長文乱文すみません。必要な所だけ読んでいただければ幸いです。 報告事項は以下の３点です。 １） 今後学生ボランティア活動の受入れ体制についての相談・ 打ち合わせ ２） 小規模避難所への救援物資の配送 ３） 今後取りかかれそうな事 南三陸地域での活動報告（2011.4.2-4.3） 参加者：尾森（学生）、原科、松木（教員）、佐々木康行さん（住田町 観光協会） １） 今後学生ボランティア活動の受入れ体制についての相談・ 打ち合わせ 対応して下さった方：陸前高田災害ボランティアセンターの森本智喜さん Q. 市外からのボランティアの受入れについて A. 現在は日帰りもしくは自己完結型のボランティア（以下ボ ラ）は受け付けている。それにしても個々のボラが１台１台の車で来る と、渋滞が起こり緊急車両や作業車両、被災者の買い出し作業等に多大 な迷惑をかける。（停電によって信号が無い、週末、ということもあっ てか、実際に所々で渋滞が見られた。）また、もともと地域コミュニ ティーがしっかりとしている（逆に言えば外部の人達を容易には受入れ ない）地域であり、善意とは言え土足で地域に足を踏み入れるような行 為は、今後のボラ活動への妨げとなるため、そこは慎重になって欲しい。 Q. 今、盛岡の我々がやっておくべきことは？ A. しかるべき時（学部から大勢のボラが必要になった時）のた めに、ボラ登録をし、ボラ活動をする際の心得や、現地でどのような事 ができるかについてアイディアを出し合う等、勉強会のようなものを頻 繁に持って欲しい。また、少人数の人たちが定期的に被災地（ボラセン ター経由で）に訪れ、日々変化するニーズの把握に務めて、盛岡や外部 の人たちに情報発信をしながら何ができるかを見極めて欲しい。 被災地の避難所（主に陸前高田）を実際に回っての感想 　森本さんがおっしゃるように、地域の結びつきはとても強く、避難所 運営も班長さんがしっかり統括している印象。しかし、日中避難所に居 る多くは高齢者や子ども達で、配送されてきた物資の仕分けや、家の片 付けなどには多くの人の手が欲しい、という切実な要望もある。ボラ活 動については早急に必要な短期的支援と、２年３年と続く長期的な支援 の両面から考える必要がある。自分が何者であるかを明らかにする事は とても大事（岩手大学の所属と分かると安心感を与える）。 ２） 小規模避難所への救援物資の配送 　森林総合研究所、岩手大学の有志のみなさんから多くの物資を提供い ただきました。ありがとうございました！以下、物資受け渡し一覧とそ こで得られた情報です。 1. 地竹沢公民館（陸前高田）：トランプ類 家の片付けや崩れた石垣の撤去等、力仕事の手伝いが欲しい。 2. 米崎小学校（陸前高田）：おもちゃ類、マンガ、電子ピアノ 3. 小ヶ口部落（広田半島）：灯油１缶、女性用肌着、温熱シート、養 命酒 4. 広田小学校（広田半島）：マンガ、バスケットボール、衛生用品 水も電気も泊まっていて震災後未だにお風呂に入れていない。日帰りで あれば、物資の仕分け等のボランティア欲しい。 5. 集（あつまり）集落（広田半島）：文旦、子どもお菓子、ホッカイ ロ、食品、衛生用品、灯油２缶 6. 集集落近くの民家（広田半島）：赤ちゃん用食品、おむつ 7. 荒川地区集会所（唐丹町）：灯油１缶、お菓子、タオル、野菜 8. 天照御祖神社（唐丹町）：生活用品、食品 9. 浜田屋旅館（唐丹町）：お菓子、衛生用品、食品 10. 吉里吉里小学校（大槌町）：食品 ３） 今後取りかかれそうな事 ・ 陸前高田災害ボランティアセンターに、県立大の学生が３名 ほど、１週間交代で常駐しているが（役割：ボランティアの受入れや情 報収集）、県立大は４月中旬から授業が始まるため、交代要員が欲しい とのこと。学生を派遣している県立大の山本克彦先生に相談の上、岩大 生も加わっては？ ・ 大型バスで住田町もしくは遠野市の後方拠点に学生を運び、 そこからマイクロバスなどで各避難所に派遣。夕方、再び各避難所から マイクロバスで後方拠点まで帰り、盛岡に帰る。もしくは公民館などを 有料で宿泊先として借り宿泊。（宿泊については住田町役場の佐々木さ んやその他NPOの方々と可能性を模索中） ・ 森本さんからの提案（メール転送） 　ワゴン車にマンガ雑誌や週刊誌を積んで避難所などでの立ち読みボラ ンティアこれは、これまで雑誌をコンビニなどでの立ち読みや定期購読 していた楽しみという日常の習慣への回帰の意味があると思います。学 内の学生に呼びかけて集まる範囲の少年ジャンプや女性誌などから始め てもいいでしょう。 炊き出しのイメージで車両と古雑誌で始められます。 …ということをヒントに、ご検討の余地があれば幸いです。 報告は以上です。