鉱物(左:イライト 右:ゼオライト)
養豚廃水
ムレミカヅキモを用いた短期毒性試験
ヒトや家畜に投与された抗菌剤の一部は排せつ物と共に体外へ排出されます。下水や畜産廃水中に抗菌剤が含まれているため、下水処理水や畜産廃水処理水とともに抗菌剤が周辺水域に流入することで、水域生態系に悪影響を与える可能性が懸念されています。
水域生態系の健全性を守るためには、廃水中に含まれる抗菌剤を除去する必要があります。本研究では、粘土鉱物を用いて廃水中抗菌剤の除去を試みるとともに、処理後の処理水の安全性について、藻類を用いた短期毒性試験により評価しています。
- 小林大晟, 奥村颯吾, 斎藤晴天, 石川奈緒, 笹本誠, 伊藤歩, 粘土鉱物との接触処理による畜産廃水中抗菌剤の除去特性, 土木学会論文集G(環境), Vol.77, pp. III_83 – III_91, 2021.
- 石川奈緒, 小林大晟, 加藤輔, 野村咲希, 伊藤朋子, 岩渕勝己, 高橋律久, 笹本誠, 伊藤歩, ゼオライトによる下水処理水中の抗菌剤除去と藻類を用いた生態毒性評価, 土木学会論文集G(環境), Vol.78, pp.III_297 – III_306, 2022.